DXによる業務効率化の一歩目におすすめ。効果が明確だから導入しやすい


製造本部 開発・調達統括部 ヘルスケア技術開発部 洋薬技術開発G 森本和寿様


“「あったらいいな」をカタチにする“というブランドスローガンで多くの人に知られ、医薬品、芳香剤、栄養補助食品、日用雑貨品などを展開する小林製薬株式会社。同社では、全社的なDX推進の流れのなかで、その第一歩目の取り組みとして「Litera App(リテラアップ)」を導入しました。リテラアップ導入を進めた、小林製薬株式会社製造本部 開発・調達統括部 ヘルスケア技術開発部 洋薬技術開発Gの森本和寿様に、その経緯や導入後の変化などを伺いました。


開発業務に注力するため、デスクワーク効率化が課題


-小林製薬さまのなかで、森本さまが所属する部署ではどのような業務を担当されているのでしょうか?


私どもの部署は製品の開発部隊です。特に製品の容器や個箱など、外装の設計を行っています。たとえば、3Dプリンターでの容器設計や、CAD(キャド)という設備で大きな紙をくりぬいて個箱の設計を行うなど、手を動かす業務が開発の魅力です。

-リテラアップ導入以前、PCを使う業務に関してどのような課題をお持ちでしたか?

PCを使ったデスクワークが非常に多く、本来注力したい開発業務に時間を十分に割けていない状況がありました。そこで、デスクワークを効率化できるツールを探していました。


DX推進の先駆けとして、社内の賛同を得やすかった


-リテラアップの導入を検討しはじめたきっかけは何でしたか?


リテラアップ導入の背景には、DXを推進していきたいという全社的な方針もありました。弊社がDXに取り組みはじめたのは昨年(2022年)はじめ頃からで、その先駆けとなるような、リテラシーレベルを向上できる製品を探していたところに、たまたま参加していた展示会でリテラアップのことを知りました。 

展示会から持ち帰ったリテラアップの情報を部署内で共有したところ、パソコンでのショートカットキー操作という誰でも使う作業を効率化できるという点で、多くの人が興味を持ってくれて、あっという間に導入に漕ぎつけた感じでした。


-リテラアップのようなツールを導入する際、小林製薬さまでは通常どのような流れで検討を勧めますか?


リテラアップの導入もそうですが、こういったツール導入の際、弊社では社員一人ひとりの提案が発端になることが多く、テスト導入をしてみて効果があれば全社的に導入するという流れになっています。私自身はリテラアップ導入検討時に入社二年目で、新入社員の立場から導入を提案しました。

ツールの導入では、会社のシステム的に導入が難しいこともあるのですが、リテラアップの場合はそういった問題なく、パソコンの負荷も少ない、導入しやすいソフトウェアでした。


-現在、リテラアップをどのような体制で利用されていますか?


最初は私たちの部署を中心に20名程度の少人数でテスト導入を行い、業務効率化の十分な効果を確認できたので、全社的な導入に踏み切ることができました。その後、他の多くの部署へ導入が広がり、現在は100名程度が使用しています。特に、リテラシーレベルの低い人の底上げという点を重視した活用を行っています。


効果が分かりやすいので、利用を広げやすい


-リテラアップを使ってみて、どのような効果を感じられますか?


リテラアップは、ダッシュボード機能を活用することで、利用者一人ひとりのショートカットキーの利用率と、それによりどれだけ作業時間が短くなったかを確認できるので、導入による効果を納得してもらいやすく、上長にも説明しやすかったと、担当者として感じます。

これまでの実績を見てみると、たとえば利用者80名についてのデータで、一人あたり約2時間程度作業時間が軽減できたという結果が出ています。


-社内の利用者の方々からは何か反応がありますか?


リテラアップ利用者にアンケートを取ったところ、好意的な声が多数ありました。

たとえば、「知らないショートカットキーを覚えられるのが非常に良かった」「『その場でアドバイス』で、自分に必要がないショートカットキーの通知は消すことができ、自分がほしいアドバイスだけもらえるというところが良かった」といった声が多くなっています。特に、それまでショートカットキーをほとんど使っていなかった方は、劇的に作業効率が上がり、業務時間を大幅に短縮できています。


-リテラアップを利用されてきて、森本様がお気づきの点があればお教えください。


私自身は、自分はそこまでリテラシーが低くないと思っていたので、最初はどれだけ効果があるのか不安だったのですが、リテラアップでしか知り得なかったショートカットキーを多く覚えることができ、作業を確実に効率化できている実感があります。

また、ダッシュボードで実際の利用率や削減時間を見ることで、より効果を実感できます。リテラアップで通知されるショートカットキーは相当数あるので、やはり自分が知らないショートカットキーは多くあります。 


-逆に、リテラアップをあまり活用できていない方もいるのでしょうか?


テスト導入時、リテラアップがあまり合わない方がいるということも分かりました。たとえば、マウスで作業をしたほうが早いという方や、もともとリテラシーレベルが高くショートカットキーの知識があるので通知が煩わしいという方などです。そういった方には利用は強制しませんでした。

それでも、多くの方は利用により効果を実感されています。リテラアップは、「その場でアドバイス」機能により、利用者一人ひとりのパソコン操作に合わせ、この作業にはこのショートカットキーをすると時間が削減できますとアドバイスが行なわれるので、この機能が合う方はどんどんスキルが上がっていきます。

個人的には、そういったリテラアップの機能が合う方にどんどん利用を広げていくようにしていました。使いたい方に使っていただく運用が一番合っているように思います。 


新入社員の教育や、パソコン作業が苦手な人にも広げたい


-今後、リテラアップをどう活用したいと考えていますか?


今後の活用方法のひとつとして、新入社員にリテラアップの利用を広げたいと考えています。業務に慣れていくタイミングでショートカットキーを覚えることができ、最初から業務を効率化することが期待できます。今年の新入社員は、全社で60~70名程度、私たちの部署で10名程度なので、まずは自分たちの部署から勧めていきたいと思っています。

一方で、50代以上の方でパソコン作業が苦手という方もいるのですが、そういった方にもリテラアップの効果が高いはずなので、勧めていきたいと考えています。


-当初、リテラアップをDXの先駆けとして導入されたとのお話でしたが、今後DXをどのように進めていかれる予定ですか?


今後、リテラアップ導入の実績をDXの足掛かりとして、全社的なDX化をさらに進めていきたいとも考えています。たとえば、私たちの部署の業務では、現在は人が目視で最終確認している外箱表示内容の確認作業を完全に自動化するなど、人力で地道に対応している作業やタスクの管理を自動化できれば良いなと考えています。

DXというとハードルが高く感じられることも多いかと思いますが、ショートカットキーを覚えて業務効率化を体験するというリテラアップのアプローチは、DXのハードルを下げてくれるのではないかと思います。DX初心者の企業にとって、リテラアップは非常にマッチする製品だと感じました。