Excel(エクセル)の勉強方法を詳しく紹介します。Excelはオフィスでの事務作業や研究機関の専門的な分野まで幅広く使用されている表計算ソフトです。Excelの勉強をすることは、自身のスキルアップや職場全体の効率化に大いに役立ちます。
この記事ではExcelの独学におすすめのサイトやアプリを紹介します。スクールや通信講座よりもハードルが低いと思いますので、ぜひ一度試してみてください。
目次
Excelの勉強方法の基本ステップ【初心者向け】
Excel(エクセル)の勉強方法に関する基本ステップを紹介します。Excelをこれから勉強する初心者の方は勉強の順序について参考にしてください。
- 1. まずはExcelの基本操作から覚えよう
- 2. Excelで表やグラフを作成できるようになろう
- 3. Excelの関数を覚えて自動的に計算・処理できるようになろう
- 4. Excelのマクロを活用できるようになろう
1. まずはExcelの基本操作から覚えよう
まずはExcel(エクセル)の基本操作を覚えましょう。英語を覚えるためにアルファベットを学ぶようなもので、しっかり身につくまで練習することが必要です。大まかな基本操作の例として次のような項目があります。
- ブックの新規作成
- 上書き保存、名前を付けて保存
- シートの新規作成やコピー、削除
- セルへの入力
- コピー&ペースト
ブックの作成や保存ができないとExcelの練習効率も下がってしまうため、まずはここから練習を始めましょう。
2. Excelで表やグラフを作成できるようになろう
次にExcel(エクセル)で表やグラフを作成できるようになりましょう。Excelは様々な機能があり幅広く使用できますが、表やグラフを簡易に作成できることに特に強みがあります。
練習問題として、次のような表やグラフを作成してみましょう。
- 売上管理表と月別推移グラフ
- 期末テストの度数分布表とヒストグラム
- 成人男性の身長と体重の相関図
数値データは適当で構いませんが、インターネット上に無料でサンプルデータが提供されているものがありますので活用してみましょう。
3. Excelの関数を覚えて自動的に計算・処理できるようになろう
Excel(エクセル)の関数を覚えると、効率がグッと上がりExcelソフトのありがたみを感じるでしょう。大量のデータを扱う時に、自動的に計算・処理できるようになることが第一歩です。
現場でよく使われる関数のー例です。使い方を確認して覚えておきましょう。
- SUM関数
- AVERAGE関数
- IF関数
- COUNT関数
- VLOOKUP関数
4. Excelのマクロを活用できるようになろう
Excel(エクセル)のマクロが活用できるようになると、Excel上級者と言ってよいでしょう。マクロとは、行いたい処理を設定することで操作を自動化できる機能のことです。
高度なプログラミング知識がなくても取り扱えるため、作業の簡略化や操作ミスの削減に役立ちます。マクロまでしっかり使えるようになり、自身の技術力アピールにも役立てましょう。
Excelの主な勉強方法
Excel(エクセル)の勉強方法としては、「本・書籍」「オンライン学習サイト」「アプリ」「パソコン教室」などが挙げられます。自分に合った勉強方法を選びましょう。
- Excelの本・書籍を見ながら勉強する
- Excelをオンライン学習サイトで勉強する
- Excel学習アプリで勉強する
- Excelの講座を学べるパソコン教室に通う
Excelの本・書籍を見ながら勉強する
本や書籍を見ながら勉強する方法はExcel(エクセル)にも有効です。必要な知識がコンパクトにまとまっているため効率よく学習することができます。
また、通学や通勤時間も活用できるため忙しい人にピッタリな方法と言えるでしょう。本でインプットしたら、実際に手を動かしてアウトプットの練習もしましょう。
Excelをオンライン学習サイトで勉強する
インターネット上に多数展開されているExcel(エクセル)のオンライン学習サイトを利用するのもよいでしょう。Excelのサンプルデータや見本が無料でダウンロードできることもあります。
パソコン上で実際に手を動かしながら例題を解いていけば、自分の知識として身につきやすいでしょう。
Excel学習アプリで勉強する
Excel(エクセル)を勉強する方法として、学習アプリという手段もあります。無料から有料のものまで幅広くあるため、口コミなどを確認しながら自分に合ったものを探してみましょう。
スマホ1つで学習できるので、本と同じく通勤時間や出先のスキマ時間を活用することができます。
Excelの講座を学べるパソコン教室に通う
1人で学習を進めるのが苦手な人や、モチベーションを保ちにくい場合はExcel(エクセル)の講座を体系的に学べるパソコン教室に通ってみましょう。
時間や料金などのコストは比較的高めですが、その分学習意欲を保ちやすい環境が整っています。多くのスクールは無料体験を実施していますので、ぜひ一度検討してみてください。
Excelを勉強できる本・書籍3選【初心者向け】
以下では、Excel(エクセル)の勉強におすすめの本・書籍を紹介します。
- Excel 最強の教科書[完全版]
- Excel 2019 やさしい教科書
- ビジネスExcel 完全版
Excel 最強の教科書[完全版]
Excel(エクセル)研修講師兼業務改善コンサルタントを務める藤井直弥氏と、Excelの解説書籍を中心にWordやPowerPointなどのOffice製品の解説書籍の執筆・編集などを行う大山啓介氏による共著です。
作業効率を改善できる時短テクニックやデータ集計・分析テクニック、幅広い用途で使えるプロの技が厳選されています。Excel作業のミスを未然に防ぐ方法や、表を作成する時の考え方、グラフの作り方なども詳しく解説されておりバイブルとも言える一冊です。
基本的な操作からマクロの扱いまでの一通りを詳しく勉強できます。仕事の資料の作り方への言及もあり、新入社員教育にも向いているでしょう。
Excel 2019 やさしい教科書
企業向けのパソコン研修の講師などを経験後、マイクロソフトで企業向けのサポート業務に従事した経歴を持つ門脇香奈子氏による一冊です。
知識ゼロからExcel(エクセル)が使える構成となっており、操作手順はすべて実際の画面付きで解説という手厚い構成になっています。一方ゼロからの入門書でありながら実務で役立つ機能まで豊富に詰め込まれており、現場で役立つ知識が満載です。
基本操作、データ入力、計算式と関数、見やすい表やグラフの作成、データの集計・分析、シートとブック、印刷機能などExcelの基本・応用・プラスαまでこの1冊でカバーできるでしょう。
ビジネスExcel 完全版
大手パソコン誌「日経PC21」が編集したExcel(エクセル)教科書です。エクセルのビジネス活用を20年以上追い続けてきた日経PC21編集部のノウハウが集約された1冊となっています。
本書は以下の4章構成で、ビジネスに直結した題材が用いられています。
- 操作(総論/編集編)
- 関数(総論/重要関数一覧)
- 文書および作図(総論/作表編)
- プログラミング(マクロ)
手を添えなくてもページが180度開く仕様になっており、ストレスなく学習できるように工夫されているのも特徴の1つです。
分かりやすい図を取り入れながら詳しく解説されており、初心者でもビジネスに欠かせないExcelの4大スキルが身に付けられる1冊となっています。
Excelを勉強できるオンライン講座・学習サイト3選
以下では、Excel(エクセル)の勉強におすすめのオンライン講座・学習サイトを紹介します。
- Excel(エクセル)オンライン講座のすごい改善
- ExcelPro(エクセルプロ)講座
- Udemy(ユーデミー)
Excel(エクセル)オンライン講座のすごい改善
累計40万部を達成したExcel(エクセル)本の著者本人による動画セミナーです。カリキュラムは2つあります。
◆Excelを仕事で使いこなす100の極意マスター講座
- Excelの超基本~真っ先に知りたい6つの関数(90分)
- 売上データの集計・分析演習(60分)
- 条件付き書式、入力規則(60分)
- 日付関数、文字列操作関数(60分)
- マクロ、データベース形式とは何か(60分)
- ABC分析・パレート分析を題材にした演習(60分)
◆ExcelマクロVBAセミナー初級編
- マクロの基本、セルの指定、繰り返し処理の基本(90分)
- 関数、条件分岐、シートの指定、実践演習(60分)
- 基本文型、変数の解説(60分)各種演習(60分)
- 複数ファイルの連続処理演習(60分)
- 複数シートの連続処理演習(60分)
この2つのカリキュラムを受講すれば、Excelの基礎からマクロの使い方までを身に着けることができます。
月額550円で、何度でも繰り返し好きな時に好きなだけ受講することが可能です。Excel技術者の講師に質問し放題のオンラインサポートは、月額 5,500円(税込)で提供されていますので不明点が出てきたらこちらの受講を検討してみましょう。
ExcelPro(エクセルプロ)講座
ExcelPro(エクセルプロ)講座は、マイクロソフト本社から「2022 Microsoft MVP」を受賞したテクノロジーの専門家、長内孝平氏が開発・監修を務めるオンライン講座です。
最短2週間でExcel実務の伝統技と最新技が一気に学べる、体系的なカリキュラムが売りとなっています。
ExcelProには次のような3つのコースがあります。
- ビジネスコース:74,800円(税込)
- VBAコース:74,800円(税込)
- マスターコース:139,600円(税込)
ビジネスコースでは、Excelの仕事術を網羅的に身に付けることができ、VBAコースは頻出マクロの業務事例化をしっかりと学ぶことができます。特にマスターコースは、質問し放題でビジネスコースとVBAコースの両方を受講できるお得な内容となっています。
Udemy(ユーデミー)
Udemyは、世界5,700万人以上が学ぶC to C(Consumer to Consumer)のオンライン学習プラットフォームです。幅広い分野の中から好きな講師を選び、受講することができます。
例えば「エクセル兄さん」こと、たてばやし淳氏のExcel講座はとても人気があります。動画講座は初級者向けから上級者向けまで幅広い需要に対応しており、様々なレベルの人が受講できます。
例えば「Excelエキスパート認定への道【MOS資格エキスパート試験対策オンライン講座】エクセル兄さんのスピードMOS合格コース」では下記カリキュラムのような構成となっており、15,000円でMOS資格対策ができます。
- 1章 ピボット集計と高度なグラフ
- 2章 高度なドキュメント設定
- 3章 高度な関数
- 4章 高度なファイル管理
- 5章 マクロの基本
Excelを勉強できるアプリ3選(スマホ/PC)
以下では、Excel(エクセル)の勉強におすすめのアプリ(スマホ/PC)を紹介します。
- 仕事で役立つ表計算の技(スマホアプリ)
- 表計算関数 使い方を覚えて作業効率アップ(スマホアプリ)
- Litera App(リテラアップ)(PCアプリ)
仕事で役立つ表計算の技(スマホアプリ)
「仕事で役立つ表計算の技」は、職場や学校で使えるExcel(エクセル)の技が、200以上収録された無料のスマートフォンアプリです。
対象者は初心者~中級者が想定されており、様々な現場のプロの技が詰まっています。やりたい事から目的の技を探す「逆引き検索」や「フリーワード検索」機能も充実しているので困ったときにサッと活用しやすいでしょう。
広告が出てきますが、無料で利用できるので誰でも気軽に始めることができます。iOS・Android共に対応しています。
表計算関数 使い方を覚えて作業効率アップ(スマホアプリ)
表計算関数 使い方を覚えて作業効率アップはeラーニングサイトi-skillup(アイスキルアップ)によるExcel(エクセル)関数の解説アプリです。
ほぼ全てのExcel関数がスクリーンショット付きで解説されているので、直感的に操作を理解することができます。関数の使い方に特化しているため、普段やっている計算を効率化したり、簡単なシステムを作成するための知識が身に付きます。
iOS・Android共に対応しており無料で利用できます。アプリだけでは物足りないと感じる場合、eラーニングサイトのi-skillupもあわせて活用してみましょう。
Litera App(リテラアップ)(PCアプリ)
Litera App(リテラアップ)は株式会社リベンリが提供しているPCアプリで、ユーザーのPC操作に合わせて最適なアドバイス をしてくれます。本人の操作に合わせて対応してくれるので、必要な機能に絞って必要な時に的確なコメントが得られるのが特徴です。
例えばExcelの列を挿入する際、右クリックから挿入しようとすると適切なショートカットキーを素早く提示してくれます。Excel(エクセル)以外にも次のようなアプリケーションに幅広く対応しているため、総合的な効率化スキルが身につくでしょう。
- Windows
- Word
- PowerPoint
- Outlook
- Slack
- Chrome
- スプレッドシート
- ドキュメント
- スライド
- Microsoft Edge
- Teams
- メモ帳
月額800円で、いつでもムダな作業をしたときに教えてくれるので効果的です。Windows10以降のOSに対応しており、無料お試し期間が14日ありますので気になる方はぜひ活用してみましょう。
Excelを勉強できる講座・パソコン教室3選
以下では、Excel(エクセル)の勉強におすすめの講座・パソコン教室を紹介します。
- アビバ「Excel講座」
- Winスクール「Excel(エクセル)講座」
- ISA「エクセル(Excel)講座」
アビバ「Excel講座」
アビバ「Excel(エクセル)講座」はリンクアカデミーが運営するパソコン教室アビバの講座で、年間13,000人以上が受講しています。内容やレベルに応じて豊富な内容が用意されています。
- Excel基礎(Lv1~2)
- Excel応用(Lv3~4)
- Excel 仕事術
- Excel ピボット実践講座
- Excel VBA講座
- Excel マクロ実践講座
- マスターブック Excel
- Excel関数実践講座
- ビジネスワークブック Excel
- ビジネスナレッジブック Excel
- Excelデータ分析
基本操作(データ入力・表の作成・計算 etc)からスタートし、目的に応じた内容のスキルを身に着けることができます。
アビバでは受講生に合った個別のプランを組んでくれるため、料金や期間が人によって異なります。教育訓練給付制度対象の講座もあるので、まずは見積もりの相談をしてみましょう。
Winスクール「Excel(エクセル)講座」
Winスクール「Excel(エクセル)講座」では、年間17,000人を指導するプロ講師陣が初心者から経験者まで一人ひとりに合わせてマンツーマンレッスンをしてくれます。
例えば基礎編では次のようなカリキュラムが用意されています。
- 新規ブック作成
- データ入力
- 範囲選択
- 書式設定
- オートフィル
- 数式入力(四則演算)
- 関数の基本
- 絶対参照と相対参照
- 複数シートの連携
- ヘッダー・フッター
- 印刷と改ページ
- グラフ作成
- 並べ替え
- フィルター
- ウィンドウ枠固定
初心者でも基礎からじっくり教えてくれるので、Excelの初歩的な操作がしっかり身に付きます。
2カ月間の間に14回受講するクラスでは、受講料が82,500円(税込)、入学金が9,900円(税込)、教材費が4,400円(税込)となっています。こちらも教育訓練給付制度対象講座がありますので、うまく活用してみましょう。
ISA「エクセル(Excel)講座」
ISA「エクセル(Excel)講座」は創業40年の実績があるパソコン教室です。長年の指導で培ったノウハウを活かしたオリジナルの教材と個別レッスンが特徴で、様々なレベルに対応したコースが用意されています。
例えばExcel 基礎コースでは、次のようなカリキュラムでエクセルの基本的な機能と操作を学びます。
- Excelの起動と終了
- 連続データの入力など基本的な操作
- Excelの基本的な計算機能である四則演算・オートSUM
- 基本的な関数による計算と絶対参照の考え方
- 見栄えよい資料を作成するための書式設定、グラフの作成、印刷設定
- 効率よくデータを作成するためのコピーと移動の方法、シートの操作
これらを全て学べば、初歩的な表・グラフ作成や計算のスキルを身に着けることができるでしょう。
学習時間の目安は16〜18時間程度となっており、税込45,760円~で受講することができます。
Excelの資格取得を目指した勉強もおすすめ!
Excel(エクセル)は多機能で幅広い用途に用いられるため、明確な目標や目的がないまま漠然と勉強しているとキリがないのも事実です。
Excelを使う必要には迫られていないけど、将来のスキルアップのために勉強したいという人には資格取得を目指した勉強をしてみましょう。Excelの資格には次のようなものがあります。
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- 日商PC
- Excel表計算処理技能認定試験
- 情報処理技能検定試験
- VBAエキスパート
特にMOSは全体で受験者数が数百万人規模であり、受験者数が多く有名な試験です。全国1700か所の試験会場でほぼ毎日試験が開催されているので受験しやすいでしょう。
パソコン教室やオンライン講座では、資格取得を目的にした専用セミナーや専用講座も開設されていますので、気になる資格があれば受講を検討してみましょう。
Excelの勉強方法についておさらい
Excel(エクセル)の勉強の仕方には本やオンラインサイト、アプリや教室に通う方法がありました。
どの方法も一長一短があるため、自分の性格や生活スタイルに合わせて効果が出るようなものを検討しましょう。
Excelの基礎を学んだ後は、学校や職場で学んだことを実践してみてください。上手く行かなかったときは再度学習し、自身のスキルとして身につくまで練習しましょう。
今話題のリスキリングは手元から!
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(Excel,WordなどOffice製品やPC関連の技術的な質問にはお答えできかねます。ご了承ご了承ください。)