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エクセルのSUMIF関数の使い方|複数条件の設定など基本から応用まで

エクセルのSUMIF関数の使い方

この記事では、エクセルのSUMIF関数の使い方を解説します。特定の条件を満たす項目のみ合計することができる便利な関数で、日常の集計からビジネスの会計まで幅広く使用することが可能です。

少し複雑な設定をしたい時に必要となる複数条件の設定や、「OR条件」「AND条件」で対応する方法を丁寧に具体例を交えて紹介しています。ぜひこの記事を参考にしながら使い方を覚えてみてください。

エクセルのSUMIF関数とは

エクセルのSUMIF関数とは、条件に一致したものだけを合計したい時に使用する関数です。条件を設定するIF関数の基本を抑えていれば、SUM関数と同じように扱うことができます。

例えば、毎日の商品の売り上げをまとめたデータがあるとします。SUMIF関数で検索条件を設定すれば自動で条件に合致した範囲のみ合計することが可能ですので、ある特定の曜日のみの売り上げを合計することなどに使用できます。

エクセルのSUMIF関数とは

  • SUMIF関数の構文・引数
  • SUMIF関数の使い方・使用例

SUMIF関数の構文・引数

SUMIF関数の構文は「=SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲)」となっています。第一引数には検索の対象とするセル範囲第二引数には検索条件となる文字列や数値第三引数には合計したい値が入力されているセル範囲を指定します。

例えば年齢と、一年に使った医療費のデータがあるとします。SUMIF関数を使用して60歳以上が使った医療費だけを合計する場合、第一引数には年齢が入力されているセル範囲を、第二引数には条件として“>=50”を、第三引数には合計したい医療費が入力されているセル範囲を指定します。

SUMIF関数の構文・引数

これで50歳以上が使用した医療費のみが合計されます。第二引数でダブルクオテーション「”」を使用するのを忘れないようにしましょう。

SUMIF関数の構文・引数

SUMIF関数の使い方・使用例

SUMIF関数の使い方について、もう少し汎用的に使用できる方法をご紹介します。ここでは年齢と一年に使った医療費のデータから、任意の条件を満たす人が使用した医療費の合計値を求めます。

STEP.1
画像のようなデータを用意します。また、検索条件を入力するための欄や合計値を表示するための欄も作成しましょう。

SUMIF関数の使い方・使用例

STEP.2
検索条件を決め入力しましょう。例では50歳以上の人が使用した医療費を合計するため「>=50」としています。

SUMIF関数の使い方・使用例

STEP.3
次に合計値の欄にSUMIF関数を入力します。例では「=SUMIF(B3:B11,C13,C3:C11)」と入力しています。今回は範囲や検索条件など全てセル参照を用いています。

SUMIF関数の使い方・使用例

STEP.4
全て入力し終えたら「Enter」キーを押しましょう。これで設定した条件のみの合計値が表示されます。以上で操作は完了です。

SUMIF関数の使い方・使用例

検索条件を入力するためのセルの内容を変更すれば、簡単に様々な条件の合計値を算出することができます。

エクセルのSUMIF関数における検索条件の指定方法

エクセルのSUMIF関数において、ポイントとなるのは検索条件の指定方法です。ある数値と比較したときの大小だけでなく、文字列の一致性、空白か否か、特定の日付の範囲など様々な条件の設定が可能ですので具体例をみていきましょう。

  • 空白以外のセルの値を合計
  • 特定の文字列を含むセルの値を合計
  • 特定の文字列を含まないセルの値を合計
  • 日付の範囲を指定してセルの値を合計

空白以外のセルの値を合計

空白以外のセルの値を合計する方法です。実践でもよく出てくるデータ形式ですのでぜひ例を使って練習してみましょう。例では毎日の売り上げ金額のデータを使い、チェックが済んだもののみ金額を合計させます。

STEP.1
画像のような空白のあるデータを用意します。合計を表示させる欄も作成しましょう。

空白以外のセルの値を合計

STEP.2
合計を表示させる欄にSUMIF関数を入力します。例では「チェック欄」が空白以外のセルの合計を算出したいので「=SUMIF(D3:D10,”<>”&””,C3:C10)」と入力します。「<>」は一致しない時に使用する比較演算子、ダブルクオテーションに連続して囲まれた「””」が空白を意味しています。

空白以外のセルの値を合計

STEP.3
「Enter」キーを押しましょう。これでチェック欄が「済」となっている日の金額データのみが合計されました。以上で操作は完了です。

空白以外のセルの値を合計

特定の文字列を含むセルの値を合計

特定の文字列を含むセルの値を合計する方法です。例えば毎日の売り上げデータを使い、特定の曜日の文字列が入力されているセルのみ売り上げを合計します。

STEP.1
画像のようなデータを用意しましょう。売り上げの合計を表示させる欄も作成します。

特定の文字列を含むセルの値を合計

STEP.2
売り上げの合計を表示させるセルに関数を入力していきます。例では月曜日の売り上げのみ集計したいので、「=SUMIF(C3:C14,”=月”,D3:D14)」と入力しましょう。

特定の文字列を含むセルの値を合計

STEP.3
「Enter」キーを押しましょう。これで月曜日の日の売り上げのみが集計できました。以上で操作は完了です。

特定の文字列を含むセルの値を合計

特定の文字列を含まないセルの値を合計

今度は特定の文字列を含まないセルの値の合計方法です。先ほどと同じく毎日の売り上げデータを使い、今度は日曜日以外の日の売り上げを集計してみましょう。

STEP.1
画像のようなデータを用意し、売り上げの合計を表示させる欄を作成しましょう。

特定の文字列を含まないセルの値を合計

STEP.2
売り上げの合計を表示させるセルに関数を入力していきます。例では日曜日以外の売り上げを集計したいので、「=SUMIF(C3:C14,”<>日”,D3:D14)」と入力しましょう。「<>」は一致しない時に使用する比較演算子です。

特定の文字列を含まないセルの値を合計

STEP.3
「Enter」キーを押しましょう。これで日曜日以外の日の売り上げを集計できました。以上で操作は完了です。

特定の文字列を含まないセルの値を合計

日付の範囲を指定してセルの値を合計

日付の範囲を指定してセルの値を合計する方法です。これまでと同じく毎日の売り上げデータを使い、今度は特定の日付内の売り上げを集計してみましょう。

STEP.1
画像のようなデータを用意し、売り上げの合計を表示させる欄を作成しましょう。

日付の範囲を指定してセルの値を合計

STEP.2
売り上げの合計を表示させるセルに関数を入力していきます。例では9月3日以降の売り上げを集計したいので、「=SUMIF(B3:B14,”>=2022/9/3″,D3:D14)」と入力しましょう。

日付の範囲を指定してセルの値を合計

STEP.3
「Enter」キーを押しましょう。これで9月3日以降の日の売り上げを集計できました。以上で操作は完了です。

日付の範囲を指定してセルの値を合計

エクセルのSUMIF関数で複数条件をOR・AND条件で合計する方法

エクセルのSUMIF関数で複数条件を「OR条件」「AND条件」で合計する方法を紹介します。

  • OR条件:「条件Aまたは条件B」といったように「条件Aまたは条件Bの少なくとも一方が満たされている」という条件を指定
  • AND条件:「条件Aかつ条件B」といったように「条件Aと条件Bがどちらも両方満たされている」という条件を指定
  • SUMIF関数で複数条件を「OR条件」で合計する方法(同一例の場合)
  • SUMIF関数で複数条件を「OR条件」で合計する方法(複数列の場合)
  • SUMIF関数で複数条件を「AND条件」で合計する方法

SUMIF関数で複数条件を「OR条件」で合計する方法(同一例の場合)

SUMIF関数で複数条件を「OR条件」で合計する方法です。まずは同一列内の複数条件を満たすものを合計する方法をみていきましょう。ここでは毎日の売り上げのデータを使用して、複数の特定の曜日の売り上げのみを合計する例を使って説明します。

STEP.1
画像のようなデータを用意しましょう。例では土曜日と日曜日の売り上げの合計を求めます。

SUMIF関数で複数条件を「OR」で合計する方法(同一例の場合)

STEP.2
合計を表示させたいセルにSUMIF関数を入力していきます。「=SUMIF(C3:C14,”土”,D3:D14)+SUMIF(C3:C14,”日”,D3:D14)」と入力しましょう。これは、それぞれ土曜日の売り上げと日曜日の売り上げを別々に求めて結果を合算していることに相当します。

SUMIF関数で複数条件を「OR」で合計する方法(同一例の場合)

STEP.3
「Enter」キーを押しましょう。これで土曜日と日曜日の売り上げの集計ができました。以上で操作は完了です。

SUMIF関数で複数条件を「OR」で合計する方法(同一例の場合)

「範囲」が同じ列にあれば1つのSUMIF関数で合計することも可能です。その場合は「=SUM(SUMIF(C3:C14,{“土”,”日”},D3:D14))」と入力すればOKです。

SUMIF関数で複数条件を「OR」条件で合計する方法(複数列の場合)

次は複数列にまたがる複数条件を「OR条件」で合計する方法をみていきましょう。条件Aまたは条件Bを満たす集合を重複なく計算するためには、(条件A)+(条件B)ー(条件Aかつ条件B)の計算式を利用します。

STEP.1
画像のようなデータを用意しましょう。例では「課長チェック」または「部長チェック」のどちらかが「未」である雑誌の数量を合計します。

SUMIF関数で複数条件を「OR」で合計する方法(複数列の場合)

STEP.2
合計を表示させる欄に「=SUMIF(D3:D9,”未”,C3:C9)+SUMIF(E3:E9,”未”,C3:C9)-SUM(SUMIFS(C3:C9,D3:D9,”未”,E3:E9,”未”))」と入力しましょう。
これは(課長チェックが未の数量)+(部長チェックが未の数量)ー(課長チェックも部長チェックも両方未の数量)を計算していることに相当します。後半の式は「AND」の式となりますので、詳細は次の項で説明します。

SUMIF関数で複数条件を「OR」で合計する方法(複数列の場合)

STEP.3
「Enter」キーを押しましょう。これで課長と部長のどちらかのチェックが「未」となっている雑誌の数量を重複なく合計できました。以上で操作は完了です。

SUMIF関数で複数条件を「OR」で合計する方法(複数列の場合)

SUMIF関数で複数条件を「AND条件」で合計する方法

SUMIF関数で複数条件を「AND条件」で合計する方法です。こちらは「=SUM(SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲 1, 条件 1, [条件範囲 2, 条件 2], …))」という構文を使用します。

STEP.1
画像のようなデータを用意しましょう。例では「課長チェック」または「部長チェック」のどちらも「済」になっている雑誌の数量を合計します。

SUMIF関数で複数条件を「AND」で合計する方法

STEP.2
合計を表示させる欄に「=SUM(SUMIFS(C3:C9,D3:D9,”済”,E3:E9,”済”))」と入力しましょう。「C3:C9」の箇所が合計したい雑誌の数量がある範囲、「D3:D9,”済”」の箇所が課長のチェック欄が「済」となる条件、「E3:E9,”済”」の箇所が部長のチェック欄が「済」となる条件になります。

SUMIF関数で複数条件を「AND」で合計する方法

STEP.3
入力が終わったら「Enter」キーを押しましょう。これで課長と部長のどちらのチェックも「済」となっている雑誌の数量を合計できました。以上で操作は完了です。

SUMIF関数で複数条件を「AND」で合計する方法

エクセルのSUMIF関数で計算結果が0になる原因・対応方法

よくある原因としては、合計するセルの書式が数値ではなく文字列になっていることです。SUM関数など他の関数でもよく起こり得るエラーですので、書式の設定を確認して文字列になっていたら数値に変更してください。

また他に考えられる原因としては「引数の指定が間違っている」ことです。多くの間違いとして、引数の「合計範囲」と「範囲」が逆になっていることがあります。「合計範囲」は「合計したい値があるセル範囲」、「範囲」は「条件検索をする範囲」となりますので逆さに指定されていた場合は正しい引数を設定しなおしましょう。

エクセルのSUMIF関数について改めておさらい

エクセルのSUMIF関数について、基本的な使い方から少し複雑な条件設定の仕方まで幅広くまとめました。SUMIF関数を使いこなすポイントは、条件設定の仕方を正しく使えるようになることです。

今回ご紹介したように、数量以外の空白セルや文字列なども条件として取り扱うことができます。具体的な使用例を繰り返し練習して、ご自身のタスクに上手く当てはめて活用してみましょう。