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エクセルで引き算する方法|関数の使い方や日付や時間の計算方法

エクセルで引き算する方法

エクセルで引き算する方法を説明します。エクセルはさまざまな方法で引き算できるため、計算方法を覚えておくと便利です。数式を1つ入力すれば、オートフィル機能でコピーするだけで、同様の計算を自動で行ってくれます。

関数の使い方や日付や時間の引き算、数式エラーの対処方法まで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

エクセルで引き算する四則演算の記号

エクセルで引き算する四則演算の記号は「-(マイナス)」です。たとえば、2から1を引く場合は「=2-1」となります。

また、エクセルで引き算以外の足し算や掛け算、割り算する四則演算の記号は以下の通りです。

なお、エクセルで四則演算の記号や計算式をセルに入力する際は半角英数字で入力します。

記号 説明
+ 足し算
引き算
* 掛け算
/ 割り算

エクセルで引き算する基本の方法

エクセルで引き算する基本的な方法を3つ紹介します。

  • セルに数式を直接入力して引き算する方法
  • 数値が入力されたセルを選択して引き算する方法
  • 複数の数値から同一の数値を引いて計算する方法(絶対参照)

セルに数式を直接入力して引き算する方法

エクセルのセルに数式を直接入力して、引き算する方法を説明します。10から2を引く計算方法を例に、手順をみていきましょう。

たとえば、10から2を引く場合は計算式「=10-2」をセルに直接入力します。

STEP.1
エクセルのセルに「=数字 – 数字」を入力して、「Enter」キーを押します。下図では「=10-2」となりました。数字や記号(「=」や「ー」)は全て半角入力です。

セルに数式を直接入力して引き算する方法

STEP.2
セルに計算結果が反映されました。下図では、10から2を引く計算がされて「8」となります。以上で完了です。

セルに数式を直接入力して引き算する方法

計算結果が反映されたセルをダブルクリックすると、数式が表示されます。

セルに数式を直接入力して引き算する方法

数値が入力されたセルを選択して引き算する方法

数値が入力されたセルを選択して、引き算する方法を説明します。10から2を引く計算方法を例に、手順をみていきましょう。

STEP.1
セルに引き算する数値を入力します。下図では、セルB3に「10」、セルC3に「2」としました。

数値が入力されたセルを選択して引き算する方法

STEP.2
引き算の結果を表示するセルに「=セル番地-セル番地」を入力して「Enter」キーを押します。下図では「=B3-C3」となりました。数字や記号(「=」や「-」)は全て半角入力です。

数値が入力されたセルを選択して引き算する方法

STEP.3
セルに計算結果が反映されました。下図では、10から2を引く計算がされて「8」となります。以上で完了です。

数値が入力されたセルを選択して引き算する方法

参照しているセル番地(上図では、セルB3やC3)の値を変更すると、数式の計算結果も反映されます。

複数の数値から同一の数値を引いて計算する方法(絶対参照)

複数の数値から同一の数値を引いて、計算する方法を説明します。

定価が異なる複数の商品から、同一値引額(50円)を引く計算例で、手順をみていきましょう。

STEP.1
エクセルのセルに「=セル番地-絶対参照のセル番地」を入力して、「Enter」キーを押します。

絶対参照のセル番地にするには、セル番地のアルファベットと数字の前に、「ドルマーク($)」をつけます。下図では「=C3-$G$2 」を入力しました。

複数の数値から同一の数値を引いて計算する方法(絶対参照)

STEP.2
計算式の結果が表示されました。

複数の数値から同一の数値を引いて計算する方法(絶対参照)

STEP.3
他のセルも同様に、計算式を入力して「Enter」キーを押します。下図のセルD4の計算式は「=C4-$G$2」を入力しました。

複数の数値から同一の数値を引いて計算する方法(絶対参照)

絶対参照にする方法は、ファンクションキー「F4」を使用するのが便利です。セル番地にカーソルを合わせて、「F4」のキーを押すと、絶対参照の形式に変わります。

エクセルで引き算を関数を使って行う方法

エクセルで関数を利用した引き算の方法を紹介します。

  • エクセルでSUM関数の合計をまとめて引き算する方法
  • 引き算の結果をABS関数を使って絶対値で表示する方法
  • 日付の引き算をDATEDIF関数で行う方法

エクセルでSUM関数の合計をまとめて引き算する方法

エクセルでSUM関数の合計をまとめて引き算する方法を説明します。引き算する項目が複数ある場合は、1つずつ引くのではなく、SUM関数で引く値の合計を出すと簡単です。

収入額から複数の支出項目を引く計算例で、手順をみていきましょう。支出の合計を計算して、収入から支出を引く方法です。

STEP.1
セルに「=セル番地-SUM(セル番地:セル番地)」と入力して、「Enter」キーを押します。

下図では、セルF4に「=B4-SUM(C4:E4)」となります。セルB4の月収から、セルC4、D4、E4の支出の合計値を引く計算式です。

複数の数値から同一の数値を引いて計算する方法(絶対参照)

STEP.2
計算結果が反映されました。以上で完了です。

複数の数値から同一の数値を引いて計算する方法(絶対参照)

引き算の結果をABS関数を使って絶対値で表示する方法

引き算の結果をABS関数を使って、絶対値で表示する方法を説明します。

絶対値とは、0からどれくらい離れているかを表す数値です。数値にプラス(+)やマイナス(ー)の記号はつきません。

STEP.1
絶対値で表示するセルに、「=ABS(セル番地-セル番地)」を入力して「Enter」キーを押します。引き算した結果を、ABS関数で絶対値に表示させる計算式です。

引き算の結果をABS関数を使って絶対値で表示する方法

STEP.2
計算結果が表示されました。引き算だとマイナスの結果になりますが、絶対値の表示にしているため、マイナスの記号がついていません。以上で完了です。

引き算の結果をABS関数を使って絶対値で表示する方法

日付の引き算をDATEDIF関数で行う方法

日付の引き算ををDATEDIF関数で行う方法を説明します。

2つの日付の差がどれくらいあるのかを、DATEDIF関数で計算できます。

STEP.1
引き算の結果を表示するセルに、「=DATEDIF(開始日付,終了日付,”単位”)」を入力して「Enter」キーを押します。

日付を引き算する方法

開始日付や終了日付の箇所は、日付を直接入力しても、セル番地の参照でもOKです。終了日付は、開始日付以降の日付を指定します。

単位については、次のいずれかの文字を入力します。

  • 年単位 → y
  • 月単位 → m
  • 日単位 → d
STEP.2
計算結果が表示されました。以上で完了です。

日付を引き算する方法

週単位の差を計算する場合は、「=DATEDIF(開始日付,終了日付,”d”)/7」の式で表示されます。日単位の日数を計算して7日で割る方法です。

日付を引き算する方法

日単位の場合は、DAYS(開始日付,終了日付)の関数でも計算できます。DAYS関数の場合、終了日付を開始日付以降の日付を指定すると、マイナスの表記になります。

日付を引き算する方法

エクセルの引き算に関するその他の方法

エクセルの引き算に関するその他の方法について解説します。

  • 引き算の結果がマイナス表示(負の数)の場合に赤文字にする方法
  • オートフィル機能でまとめて引き算する方法
  • 時間を引き算する方法

引き算の結果がマイナス表示(負の数)の場合に赤文字にする方法

引き算の結果がマイナス表示(負の数)の場合に、赤文字にする方法を説明します。

STEP.1
セルを右クリックして、「セルの書式設定」を選択します。

引き算の結果がマイナス表示(負の数)の場合に赤文字にする方法

STEP.2
「セルの書式設定」のダイアログボックスが表示されるので、「表示形式」タブを選択します。

引き算の結果がマイナス表示(負の数)の場合に赤文字にする方法

STEP.3
「分類」で「通貨」を選択します。

引き算の結果がマイナス表示(負の数)の場合に赤文字にする方法

STEP.4
「負の数の表示形式」で、赤文字列の中から任意のものを選択します。今回は「¥-1,234」を指定します。

引き算の結果がマイナス表示(負の数)の場合に赤文字にする方法

STEP.5
「OK」ボタンをクリックします。

引き算の結果がマイナス表示(負の数)の場合に赤文字にする方法

STEP.6
マイナス表示のセルが赤文字となりました。以上で完了です。

引き算の結果がマイナス表示(負の数)の場合に赤文字にする方法

オートフィル機能でまとめて引き算する方法

オートフィル機能でまとめて引き算する方法を説明します。

STEP.1
引き算の数式が入力されたセルを、ドラッグ&ドロップします。下図では、セルD3を下方向へドラッグして、セルD6でドロップしました。

オートフィル機能でまとめて引き算する方法

STEP.2
オートフィル機能で数式がコピーされて、結果が反映されました。以上で完了です。

オートフィル機能でまとめて引き算する方法

時間を引き算する方法

時間を引き算する方法を説明します。10時から2時を引く例で、手順をみていきましょう。

STEP.1
セルに時間を入力します。全て半角入力です。下図では、セルB2に「10:00」、セルB3に「2:00」を入力しました。

時間を引き算する方法

STEP.2
入力したセルを選択した状態で、「ホーム」タブの数値グループにある「数値の書式」が、「ユーザー定義」に変わっていることを確認します。

時間を引き算する方法

STEP.3
引き算の結果を表示するセルに、「=セル番地 ー セル番地」と入力して「Enter」キーを押します。下図では「=B2-B3」となりました。

時間を引き算する方法

STEP.4
引き算の結果を表示されました。

時間を引き算する方法

エクセルで引き算できない(エラー)原因と対処方法

エクセルで引き算できない(エラー)原因と対処方法を説明します。

「#VALUE」「#NAME?」エラーの原因を知っていれば、つまずくことなく対処できるので、ぜひ参考にしてください。

  • 引き算の結果が「#VALUE」と表示される場合
  • 引き算の結果が「#NAME?」と表示される場合

引き算の結果が「#VALUE」と表示される場合

引き算の結果が「#VALUE」と表示される原因と、対処方法について説明します。

「#VALUE」のエラーは、数値が入力されるべきセルに、文字列が入力されている場合に発生します。

STEP.1
「#VALUE」と表示されたセルをダブルクリックします。

引き算の結果が「#VALUE」と表示される場合

STEP.2
参照するセルが色付けの枠で囲まれるので、正しいセルを参照しているかチェックします。下図では、値引き額のセルG2を参照できていなかったのが原因です。

引き算の結果が「#VALUE」と表示される場合

STEP.3
正しいセルを選択します。下図では、相対参照の表記になっていたので、絶対参照に変更して、オートフィル機能で他のセルにコピーします。

引き算の結果が「#VALUE」と表示される場合

STEP.4
正しい結果が表示されました。

引き算の結果が「#VALUE」と表示される場合

参照しているセルに文字列が入力されていなくても、スペースが含まれていると「#VALUE」と表示されてしまいます。該当のセルで「delete」キーを押して、「#VALUE」のエラーが消えるか確認してみましょう。

引き算の結果が「#NAME?」と表示される場合

引き算の結果が「#NAME?」と表示される原因と、対処方法について説明します。「#NAME?」のエラーは、関数のスペルミスが原因です。

スペルを修正すればエラーは消えて、正しい結果が表示されます。SUM関数の例で、手順をみていきましょう。

STEP.1
「#NAME?」と表示されるセルを選択します。

引き算の結果が「#NAME?」と表示される場合

STEP.2
上部の関数バーに表示される数式を選択します。下図では、SUM関数であるべき箇所が「SUMA」と入力されて正しくありません。関数を修正して「Enter」キーを押します。

引き算の結果が「#NAME?」と表示される場合

STEP.3
「#NAME?」の表示が消えて、正しい結果が表示されました。以上で完了です。

引き算の結果が「#NAME?」と表示される場合

エクセルで引き算する方法を覚えて作業効率を高めよう

エクセルで引き算する方法を説明しました。セル番地やオートフィル機能、SUM関数などを活用すれば、さまざまな引き算を簡単に計算できます。日付や時間の引き算もできるので、電卓で計算する必要はなく便利です。

エラーの意味や原因を知っていれば、スムーズに対処できます。エクセルのさまざまな引き算の方法を覚えて、効率よく作業を行っていきましょう。

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