エクセルで特定の文字をカウントする時に使用するCOUNTIF関数の使い方を紹介します。集計をしていると、ある規則に従って一部のデータの数を数える必要がある場合があります。
そのような時は、演算子でうまく条件を設定すればCOUNTIF関数で効率よくカウントできます。特定の文字のみをカウントする方法も解説していますので参考にしてください。
目次
エクセルで特定の文字をカウントするCOUNTIF関数
エクセルで特定の文字をカウントするには、COUNTIF関数を使用します。ここでは関数の書式や基本的な使い方、条件設定のための比較演算子の種類を詳しく説明していきます。
- 特定の文字をカウントするCOUNTIF関数の書式
- COUNTIF関数で特定の文字をカウントする方法
- COUNTIF関数で使う比較演算子
特定の文字をカウントするCOUNTIF関数の書式
特定の文字をカウントするCOUNTIF関数の書式は「=COUNTIF(範囲,検索条件)」となっており、引数は2つです。
第1引数では、カウントしたい対象が含まれるデータの範囲を指定します。セル参照しましょう。
第2引数では、カウントしたい条件を指定します。後述する比較演算子を使用したり、特定の文字を指定することで細かな条件設定ができます。条件はダブルクオテーション「”」で囲むことを忘れないようにしましょう。
COUNTIF関数で特定の文字をカウントする方法
それではCOUNTIF関数を使って、特定の文字をカウントする方法を詳しく見ていきましょう。
ここではあるイベントの参加者リストから、「女性」の参加者の人数をカウントします。
第2引数を指定する時は、ダブルクオテーション「”」を忘れないようにしましょう。
COUNTIF関数で使う比較演算子
次に、特定の数値データをカウントする時に用いられる比較演算子を6つ紹介します。それぞれの演算子の意味と入力例を解説していきますので、実際に使用してみてください。
演算子 | 意味 | 入力例 |
---|---|---|
= | 等しい | =100(100と等しい) |
<> | 等しくない(以外) | <>100(100と等しくない/100以外) |
> | 〜より大きい | >100(100より大きい) |
< | 〜より小さい | <100(100より小さい) |
>= | 〜以上 | >=100(100以上) |
<= | 〜以下 | <=100(100以下) |
エクセルで特定の文字を部分一致でカウントする方法
次は、エクセルで特定の文字を部分一致でカウントする方法を解説します。文字がすべて完全に一致しなくても、任意の文字を含むデータをカウントしたい時に有効な方法です。
- 部分一致で検索・カウントするにはワイルドカードを使う
- アスタリスク(*)とCOUNTIF関数で特定の文字をカウント
- クエスチョンマーク(?)とCOUNTIF関数で特定の文字をカウント
部分一致で検索・カウントするにはワイルドカードを使う
部分一致で検索したりカウントしたりする時には「ワイルドカード」を使います。ワイルドカードとは、任意の文字を指示するための特殊な文字記号のことです。
特に「*」や「?」がよく使われ、 一部の文字を含むと言ったようにあいまいな検索に用いられます。
具体的には、「〇〇県」というように「県」を含む単語を全て検索対象としたい時などに使用します。
アスタリスク(*)とCOUNTIF関数で特定の文字をカウント
アスタリスク「*」を使って、COUNTIF関数で特定の文字をカウントする方法です。アスタリスクは任意の文字列を表します。
ここでは「*県」という指定の仕方で、文字列の最後に「県」とつく都道府県に住んでいる人の人数をカウントします。
今回は最後に「県」が付けば、その前の文字列は何文字でも構わないのでアスタリスク「*」を使って例のように第2引数を指定します。
クエスチョンマーク(?)とCOUNTIF関数で特定の文字をカウント
次はクエスチョンマーク「?」を使って、COUNTIF関数で特定の文字をカウントする方法です。アスタリスクと異なり、「?」は任意の1文字を表します。任意の2文字としたい時は「??」というように、代替したい文字の数だけ追加します。
今回は「任意の2文字」+「県」となるような都道府県に住んでいる人の人数を数えたいので第2引数には例のように「?」2つと「県」を組み合わせて指定しています。
エクセルで特定の文字をカウントする方法【応用編】
エクセルで特定の文字をカウントする時に知っていると使い道が拡がる応用的なテクニックをご紹介します。セル内の同じ文字のカウントの仕方や特定の文字を含まないセルのカウントの仕方を解説していきます。
- セル内に同じ文字がいくつあるかカウントする方法
- 特定の文字を含まないセルをカウントする方法
セル内に同じ文字がいくつあるかカウントする方法
1つのセル内に同じ文字が何回出てくるかをカウントしたい場合には、COUNTIF関数は使えません。
代わりにLEN関数とSUBSTITUTE関数を組み合わせたものを利用します。
例では「関数」という単語の数が何回出てくるか調べたいので「=SUM(LEN(B2)-LEN(SUBSTITUTE(B2,”関数”,””)))/LEN(“関数”)」としています。
特定の文字を含まないセルをカウントする方法
最後に「等しくない(以外)」の意味を持つ演算子「<>」を使用して、特定の文字を含まないセルをカウントする方法を紹介します。
【参考】エクセルのCOUNTIFS関数で複数の検索条件を設定する方法
参考として、エクセルのCOUNTIFS関数で複数の検索条件を設定する方法を紹介します。複数の条件を組み合わせることで、より複雑な条件を指定することが可能です。
例では「男性」で、かつ「25歳以下」の人数をカウントしたいため「=COUNTIFS(C3:C12,”男”,D3:D12,”<=25″)」となります。
COUNTIFS関数では2つ以上の複数条件でも指定できます。対象範囲も全て異なる範囲を指定できるため、たくさんの属性を持つデータについても複数条件を設定してカウントすることが可能となっています。
エクセルで特定の文字をカウントする方法をおさらい
エクセルのCOUNTIF関数を使って特定の文字をカウントする方法を、基礎から応用まで詳しく解説しました。特に以下を使えば、より高度なカウントシステムを作成することができます。
- 比較演算子
- ワイルドカード
- COUNTIFS関数
これらをうまく組み合わせて、様々な条件に合致するデータをカウントしてみましょう。
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