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Excelで四捨五入をROUND関数で行う方法|切り上げ・切り捨て

Excelで四捨五入をROUND関数で行う方法

Excel(エクセル)で四捨五入などの端数処理を行いたい時に使える「ROUND関数」の紹介です。

「ROUND」は「丸める」という意味。文字通り、数値を丸める時に使う関数です。

切り上げに使う「ROUNDUP関数」切り捨てを行う「ROUNDDOWN関数」と合わせて使い方を見ていきましょう。

Excelで四捨五入をROUND関数で行う方法

四捨五入とは、以下のような端数処理方法を言います。

  • 下の桁が5未満:切り捨て
  • 下の桁が5以上:切り上げ

例えば、小数第一位で四捨五入して整数にするなら、以下のようになります。

  • 47.2→47
  • 47.7→48

四捨五入をExcel(エクセル)のROUND関数で行う場合の構文は、「=ROUND(数値,桁数)」です。

  • 数値:四捨五入したい数値(直接入力またはセル参照)
  • 桁数:四捨五入で処理する桁数

「桁数」は、四捨五入する位置を表しています。

桁数に「0」を指定すると小数点以下が四捨五入されて整数になります。

四捨五入する位置が一の位、十の位、百の位……と上がるごとに「-1,-2,-3……」と負の数で表し、小数点以下は「1,2,3……」と正の数で表します。

▼例:1234.567という数値をROUND関数で四捨五入する方法

関数 引数(桁数) 結果 四捨五入する位置
=ROUND(A1,-3) -3 1000 百の位
=ROUND(A1,-2) -2 1200 十の位
=ROUND(A1,-1) -1 1230 一の位
=ROUND(A1,0) 0 1235 小数点第一位
=ROUND(A1,1) 1 1234.6 小数点第二位
=ROUND(A1,2) 2 1234.57 小数点第三位
=ROUND(A1,3) 3 1234.567 小数点第四位

Excelで四捨五入をセルの表示形式で行う方法

Excel(エクセル)では、ROUND関数以外にも四捨五入する方法があります。

  • 表示形式を「数値」にする方法
  • 表示形式を「ユーザー定義」にする方法

表示形式を「数値」にする方法

STEP.1
数値の入ったセルを右クリックして「セルの書式設定」を開きます。

表示形式を「数値」にする方法

STEP.2
「表示形式」タブで、分類「数値」を選択します。「小数点以下の桁数」の欄に、表示させたい桁数を入力します。小数点第一位まで表示させたい場合は「1」です。

表示形式を「数値」にする方法

表示形式を「ユーザー定義」にする方法

STEP.1
「セルの書式設定」の「表示形式」タブで、分類「ユーザー定義」を選択します。

表示形式を「ユーザー定義」にする方法

STEP.2
「種類」の欄に、表示したい桁数を「0」で指定します。

「0.0」で小数第一位、「0.000」で小数第三位まで表示します。

表示形式を「ユーザー定義」にする方法

注意点として、これらの方法は表示形式が変わっただけで、実際にデータが四捨五入後の値に変わったわけではないということです。例えば、「42.195」を小数第一位までの表示に変えると「42.2」になりますが、計算結果に反映する値は「42.195」です。

見た目の数字と計算結果が一致しなくなる場合がありますので、データ集計など正確な数値を出したい場合はROUND関数を使用するのが良いでしょう。

Excelで切り上げをROUNDUP関数で行う方法

Excel(エクセル)で切り上げを行う場合は「ROUNDUP」関数を使います。

構文は、「=ROUNDUP(数値,桁数)」です。

ROUND関数と同じく、処理を行う桁数を引数として指定します。

▼例:1234.567という数値をROUNDUP関数で切り上げする方法

関数 引数(桁数) 結果 切り上げする位置
=ROUNDUP(A1,-3) -3 2000 百の位
=ROUNDUP(A1,-2) -2 1300 十の位
=ROUNDUP(A1,-1) -1 1240 一の位
=ROUNDUP(A1,0) 0 1235 小数点第一位
=ROUNDUP(A1,1) 1 1234.6 小数点第二位
=ROUNDUP(A1,2) 2 1234.57 小数点第三位
=ROUNDUP(A1,3) 3 1234.567 小数点第四位

Excelで切り捨てをROUNDDOWN関数で行う方法

切り捨てを行う関数は「ROUNDDOWN」です。

構文は、「=ROUNDDOWN(数値,桁数)」です。

引数(桁数)と処理結果は以下の表を見てみてください。

▼例:1234.567という数値をROUNDDOWN関数で切り捨てする方法

関数 引数(桁数) 結果 切り捨てする位置
=ROUNDDOWN(A1,-3) -3 1000 百の位
=ROUNDDOWN(A1,-2) -2 1200 十の位
=ROUNDDOWN(A1,-1) -1 1230 一の位
=ROUNDDOWN(A1,0) 0 1234 小数点第一位
=ROUNDDOWN(A1,1) 1 1234.5 小数点第二位
=ROUNDDOWN(A1,2) 2 1234.56 小数点第三位
=ROUNDDOWN(A1,3) 3 1234.567 小数点第四位

Excelで四捨五入を行う方法を改めておさらい

Excel(エクセル)で四捨五入・切り上げ・切り捨てを行う方法をまとめました。

消費税や値引き計算など、日常的に端数処理を行う機会は多く、Excelの関数を使って効率よく管理したいものです。

膨大なデータの集計にも役立つ「ROUND」「ROUNDUP」「ROUNDDOWN」をぜひマスターしてみてください。

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